キャスト&スタッフ

エレーナ役 マリーナ・ネヨーロワ Marina Neyolova

1947年1月8日、ロシア/レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。
4歳の頃からバレエを習い、幼少期から女優に憧れを抱く。1969年、レニングラード州立演劇音楽映画学校 在学中に出演した『An Old, Old Tale』でスクリーンデビュー。映画や舞台を中心に活躍し、1987年には旧ソ連民芸術家に選ばれるなど、ロシアでは知らない人はいない名女優。
代表作に、本作のエンドロールに登場する『Monologue』(72/ソビエト映画祭にて上映)や『Errors of Youth』(78/未)、孤独な先生役 を演じた『Dear Yelena Sergeevna』(88/未)など。『You Are My Only Love』(93/未)ではニカ賞(ロシア・アカデミー賞)主演女優賞を受賞。2009年、アレクサンドル・コット監督作品『Probka』(未)に出演した後、8年ぶりの映画出演となった本作では、“出るべき作品”を待ち「良質のコメディを待っていたの」と語り、見事に主演を務めあげた。2016年、モスクワ国際映画祭にてキャリア貢献賞を受賞。

リュドミラ(リューダ)役 アリーサ・フレインドリフ Alisa Freyndlikh

1934年12月8日、ロシア/レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。
ドイツ系ロシア人俳優ブルーノ・フレインドリフを父に持ち、幼い頃から演技や音楽に携わる。
1957年、オストロフスキー演劇大学を卒業 。数々の映画や舞台に出演し、長年ソ連映画界において国民的スター として活躍し、ロシアの舞台芸術界で最も権威のあるゴールデン・マスク賞を2度受賞した経歴を持つ。主な出演作に、『Office Romance』(77/未)、『ストーカー』(79/アンドレイ・タルコフスキー監督)、『恋愛小説』(93/ヴァレーリー・トドロフスキー監督)、第30回ニカ賞(ロシア・アカデミー賞)助演女優賞を受賞した『ボリショイ・バレエ 2人のスワン』(17/ヴァレーリー・トドロフスキー監督)などがあり、数々の受賞歴を持つ。
本作で第16回ゴールデン・イーグル賞助演女優賞を受賞。2004年には、自身の70歳の誕生日にプーチン大統領からロシア連邦国家勲章を授与された。

オレク役 エヴゲーニー・ミローノフ Evgeniy Mironov

1966年11月29日、ロシア/サラトフ生まれ。
サラトフ演劇校で演技を学び、卒業後はチェーホフ記念モスクワ芸術座附属演劇大学に進む。卒業後はタバコフ劇場に入団し、1988年に『The Kerosene Salesman's Wife』(未/アレクサンドル・カイダノフスキー監督)でスクリーンデビューを果たす。それからの活躍は目覚ましく、1996年にはロシア名誉勲章を受賞し、ロシア連邦国家賞演劇芸術賞を2度受賞。ニカ賞(ロシア・アカデミー賞)では主演・助演をあわせて3度の受賞歴を持ち、2004年にはロシア連邦からロシア人民芸術家の称号を贈られるなど、ロシアの演劇、映画界を代表する俳優となる。最近の主な出演作に、『変身』(02)、『白痴』(03)、『戦火のナージャ』(10)など。

役所の女性役 ナタリヤ・スルコワ Natalya Surkova

1967年3月14日、ロシア/ニジニ・ノヴゴロド生まれ。
2001年、『The Arena』(未)で女優デビューを果たし、40本以上の映画やTVシリーズに出演。『Our Own』(04/未)、『The Fool』(14/未)ではロシア映画批評家協会賞助演女優賞を受賞。最近の主な出演作に、ロシア版『12人の怒れる男』(07)、『戦火のナージャ』(10)、TVシリーズ「エカテリーナ」(14)など。名バイプレーヤーとして活躍中。

検死医セルゲイ役 セルゲイ・プスケパリス Sergey Puskepalis

1966年4月15日、ロシア/クルスク生まれ。
ロシア舞台芸術アカデミー卒業後、主に舞台を中心に活躍。2003年、『The Stroll』(未)に脇役で出演したことから映画俳優としてのキャリアをスタートさせる。アレクセイ・ポポグレブスキー監督の『Simple Things』(06/未)に出演したことでブレイクし、同監督の『夏の終止符』(10)では第60回ベルリン国際映画祭男優賞(銀熊賞)を受賞。2015年に『Klinch』(未)で長編映画監督デビューもしている。
最近の主な出演作に、『メトロ42』(12)、『ブラック・シー』(14)、『アイスブレイカー 超巨大氷山崩落』(16/未/DVD)など。

パーシャ役 アントン・シピニコフ Anton Shpinkov

1988年3月21日生まれ。 モンゴル/ウラン・バートル生まれ。
『第9地区』(09)のスタッフによるロシア製SF超大作 『アトラクション制圧』(17)、『フューリアス 双剣の戦士』(17/「未体験ゾーンの映画たち2018」にて上映)に出演するなど、TVドラマを中心に活躍中。

スヴェータ役 タチアナ・トゥゾワ Tatyana Tuzova

1978年1月31日生まれ。
2010年、『Vidrimasgor, ili Istoriya moego kosmosa』(未)でスクリーンデビュー。その後、「Chest」(12/未/TV映画)などのTVシリーズを中心に活躍。
近年ではドミトリー・スヴェタザーロフ監督の『Ten 』(16/未)に出演。

ナターシャ役 オリガ・コジェヴニコワ Olga Kozhevnikova

1977年7月10日、ロシア・サンクトペテルブルク生まれ。
サンクトペテルブルク国立舞台芸術アカデミー卒業後、舞台、映画、TVドラマを中心に活躍。映画は15本以上出演している。
最近の主な出演作に、TVシリーズ「Master i Margarita」(05/未)、『Otets Ponevole』(14/未)、「Elena Prekrasnaya」(17/未/TV映画)など。

ワレーラ役 アルチョーム・レシチク Artyom Leshchik

1979年1月6日生まれ。
サンクトペテルブルク国立文化大学卒業後、俳優としてキャリアをスタートさせる。
主な出演作に『Paradox Soldiers』(10/未)、『Treasures of Ermak』(17/未)など。

プロデューサー ニキータ・ウラジーミロフ Nikita VLADIMIROV
(アリーサ・フレインドリフの孫)

舞台・映画プロデューサー。ミュージッククリップやCMを制作した後、オクサーナ・カラス監督の『Good Boy』(16/未)で助監督を務め、映画に関わり始める。本作ではプロデューサーとして自分の祖母を起用し、低予算映画のお金の工面に奮闘した。舞台プロデュース会社「人々のための芸術」を設立し、舞台やミュージカルを多数手がけている。